キミスイこと「君の膵臓をたべたい」は住野よるさん原作のデビュー作で、累計発行部数200万部を超えベストセラーとなった小説です。泣ける小説として話題となり、2017年に実写化して大ヒット。そして、2018年9月1日に劇場アニメとして公開されました。
「君の膵臓をたべたい」のあらすじや、原作小説、実写映画、アニメ版の作品ごとの違いや感想などについてご紹介します。
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目次
君の膵臓をたべたい(キミスイ)とは?
物語は友達もおらず小説ばかり読んでいる男子高生と明るく元気な女子高生という正反対の二人が、残されたわずかな日々を共に過ごした恋よりも深い絆を描いた物語となっています。
君の膵臓をたべたい(キミスイ)のあらすじ
友達がおらず家でも学校でも小説ばかり読んでいる主人公の僕(男子高生)がいた。ある日、同じクラスで人気者の女子高生、山内桜良が膵臓の病気によって余命が少ないという秘密を知ってしまう。
家族以外の誰も知らない桜良の秘密を知っている僕は、彼女の死ぬ前にやりたいことに半ば強引に付き合わされながら、二人は関係を築いていく。
死と向き合う桜良と、正反対の性格を持つ彼女によって変わっていく僕の姿。
儚い時間を共に過ごして絆を深めていく二人でしたが、最後には誰も想像できない衝撃の結末が・・・。
君の膵臓をたべたい(キミスイ)の原作、実写映画、アニメ版の違い
君の膵臓をたべたい(キミスイ)の実写映画はアレンジがある
原作では高校生の青春時代だけを描いていますが、実写版だと原作に出てきたエピソードを元に大人になった姿の部分も描いています。このアレンジの影響なのか、最後の大切なシーンもアレンジされています。
君の膵臓をたべたい(キミスイ)のアニメ映画は原作を忠実に再現
細かいエピソードをアレンジして表現方法を変えている箇所はありますが、劇場アニメ版は忠実に再現しています。
劇場アニメ版は尺の関係なのか、あまり重要ではない部分は若干端折られていたりはしますが、本作の大切な要素は全部しっかりと詰め込んでいて、とても素晴らしい作品に仕上がっています。
原作ではアニメ版のラストより少しだけ続きがある
全く今まで人との関わりをしていなかった主人公が、彼女と過ごす日々によって変わるための一歩を踏み出したシーンが最後になっていますが、原作ではもう少し続きがあります。そのシーンもとても良かったのでアニメ版でも描いてほしかったです。
彼女と暮らす日々によって変わった僕というのは本作の重要な部分の1つでもあるので、その部分を強く出すために劇場アニメ版ではあのようなラストになったのも納得ではありますけどね。
君の膵臓をたべたい(キミスイ)の感想
原作小説、実写映画、劇場アニメとすべての作品を観ました。
実写映画は小栗旬さんや北川景子さんなど有名な役者さんを使いたいという理由で、大人になっている部分を描くという”謎の”アレンジが入っているように思いました。正直、大人になった部分を描いているのは微妙。短い期間ながらも濃厚な時間を過ごした二人という大切な部分をしっかりと表現しきれていないように感じました。
山内桜良と過ごす日々によって変わっていったはずの主人公が大人になっても全く変わっていないような感じだったのも気になります。
劇場アニメ版は、原作を二人の関係性やエピソードを忠実に再現していてとても良かったです。海のシーンや花火のシーンなど原作には出てこないけれど、夏にピッタリの要素で大きな見所でもあり、とても素敵なシーンでした。
キミスイは劇場アニメ版がオススメ
君の膵臓をたべたい(キミスイ)を観たこと無い方は、劇場アニメ版を強くオススメします。また、2017年に公開された実写版しか観たこと無いという方にも是非、劇場アニメ版を観ていただきたいです。全く違うと思います。